# 04_business_flow/pricing/04_03_01_pricing_and_reward.md # 価格・報酬設計書 版:v1.0(承認待ち) 実装の状況は `work_order_db_migration.md`(作業書)を見る 対象:全担当(営業管理・案件管理・マスタ管理・会計・労務) --- ## 0. 位置づけ - 本書は、見積・請求の**価格**と、調査員への**報酬**の設計を定める。両者は同じ案件データから計算されるため、1つの書類にした。 - 保存先は、DBのテーブル(5節)。価格と単価のマスタは `schema_pricing.sql`、案件ごとに固定する値は `schema_cases.sql`、業務委託の報酬の率は `position_rates`、直接雇用の給与は `salaries`(ともに `schema_master.sql`)。 - 根拠:真柴さんの方針、報酬規程(2版)、現行Excel(`SPS案件管理_弁護士用.xlsx`)の実測結果。帳票の様式・数式の実測値は `excel_facts.md` と `excel_layout_specs.zip`。 - まだ決まっていない項目は、該当する箇所に「要確認(作業書 F-xx)」と書き、8節に一覧する。 --- ## 1. 基本原則 1. **価格と報酬のエンジンは固定し、物価の変動は「物価スライド係数」で一括補正する**。メニューごとの単価改定はしない。 2. **雇用形態(契約形態)と調査ランクは、独立した別の属性**とする。指揮・指導・承認の責任は、契約形態ではなく調査ランクだけで決まる。 3. **雇用形態による優劣はつけない**。業務委託と直接雇用は、本人が選ぶ対等な働き方である。昇進・指揮の判断に契約形態を使わない。 4. **損保向けの請求基準表は維持する**。当社は保険会社と直接契約しないが、弁護士費用特約(弁特)案件の審査・査定を通すため。 5. **価格・配分率は、確定した時点の値を案件に固定して保存する**(`case_pricing`、`case_reward_lines`)。あとでマスタを変更しても、過去の案件の計算は変わらない。 6. マスタは、期間つきで持つ。変えるときは、上書きせず、新しい行を足し、前の行の `valid_to` に終了日を入れる。 7. 複数のマスタが互いに関わるため、**誰がどのマスタを管理し、誰が読むか**を5節の表で管理する。 --- ## 2. 価格の構造 ### 2.1 価格を決める3つの軸 | 軸 | 内容 | マスタ | |---|---|---| | 調査種目 | 何を調べるか | `survey_items`(事故原因調査、車両調査(整合)、車両調査DX、所在確認、行動確認(2名)、定点観測(2名)、工学鑑定) | | 難易度ランク | どれだけ難しいか | `difficulty_ranks`(S、D、H。今後も追加できる) | | 価格区分 | 誰が依頼するか | `price_classes`(一般、弁特、福利厚生割引) | - 基本料金は、**調査種目×難易度ランク**の価格表(`price_table`)で持つ。価格区分は、その上に掛ける係数(`price_classes`)とする。 - 現行Excelは、種目名の末尾にS/Dを付けて表現している(例:「事故原因調査S」)。アプリでは、種目とランクを**分けて持つ**。 - 工学鑑定のように、ランクの無い専門項目は、`survey_items.has_rank` を 0 にし、価格表の `rank_code` を空にして持つ。 ### 2.2 難易度ランク | ランク | 意味 | 損保事故での目安 | |---|---|---| | S(スタンダード) | 標準 | ドラレコと簡単な現場確認、契約者との面談で済む一般的な事案 | | D(ダーク) | 疑義性が高い | モラル系の疑義がある事案 | | H(ハード)※新設予定 | 難易度が高い | 保険金詐欺目的で反社が絡むなど。**一般の調査員は担当できない** | - **ランクは、運用の中で増やせるマスタ**(`difficulty_ranks`。コードは不変、削除せず `active` で無効にする)。 - 追加の目安:**担当できる人が変わるならランク**、**作業が増えるだけなら専門追加項目**。 - 「担当できるランク」は、**個人の権限(責任)**として持つ。職務ポジションでは判定しない。H は、新設までは無効で入れておく(作業書 F-31)。 - 現行価格(`price_table` の初期値。適用開始日は仮で、作業書 F-33): | 調査種目 | S | D | |---|---|---| | 事故原因調査 | 50,000 | 80,000 | | 車両調査(整合) | 30,000 | 40,000 | | 車両調査DX | 40,000 | 60,000 | | 所在確認調査 | 60,000 | 80,000 | | 行動確認調査(2名) | 60,000 | 80,000 | | 定点観測(2名) | 180,000 | 240,000 | | 工学鑑定(ランク無し) | 30,000 | — | ### 2.3 見積・請求の構成(現行Excelの実測に基づく) 単価は `pricing_params`(期間つき)に持つ。 | 項目 | 計算 | 単価のキー | |---|---|---| | 基本料金 | 価格表(種目×ランク)から取得。価格区分の係数を掛ける | `price_table` | | 追加調査料金 | 追加調査時間 × 10,000円/時 | `extra_investigation_hourly` | | 中間・追加調査報告書作成料金 | 作成時間 × 5,000円/時 | `mid_report_hourly` | | 状況図等作成料金 | 図面・状況図の作成。**作成難易度指数(1.0〜5.0)**で加算 | `drawing_difficulty_min`/`_max` | | 調整料金 | 手入力 | — | | 最終報告書作成料金 | 作成時間 × 5,000円/時 | `final_report_hourly` | | **調査費A** | 上記の合計 | — | | **調査費B(移動費)** | 距離×**80円/km**、移動時間×**2,800円/時**(15分単位切り上げ。車両移動の時間請求は、20km程度の移動に1時間を要した場合のみ) | `travel_bill_per_km`/`_per_hour` | | 消費税 | 10% | `consumption_tax_rate` | - 価格区分の係数は、基本料金と時間単価に掛ける(`price_classes.base_multiplier`、`hourly_multiplier`)。 - **作成レベル(D〜B+)と難易度指数(1.0〜5.0)は、独立した2つの軸**として扱う。作成レベルは調査員の格付けに紐づく能力の指標、難易度指数は成果物(図面など)の難しさの指標。 - 見積は、初回・第2回・第3回・最終の4段階を持ち、前の見積を引き継ぐ(現行Excelの構造)。日付は案件の `quote_date1`〜`quote_date_final`(`04_01_02` 4.1節)。見積書の中身の保存は、`04_01_07` に従う。 ### 2.4 価格区分と、着手対応 価格区分は、案件の**着手対応**(`04_01_03` 3節)から決まる。 | 着手対応 | 価格区分 | 内容 | |---|---|---| | 弁護士特約 | 弁特(`tokuyaku`) | 弁護士費用特約の案件。基本料金と時間単価に係数を掛ける(例:5,000円/時 → 7,000円/時、1.3〜1.5倍)。専門作業は別項目にする | | 弁護士依頼 | 一般(`general`) | 安め。直接依頼(個人・自費)は、悪質な客層を排除するため、適正な下限を維持する | | 依頼者直接 | 一般(`general`) | 同上 | | (福利厚生) | 福利厚生割引(`welfare`) | 法人の従事者向けの割引価格。顧客の従業員名簿に、割引対象の印を付ける | - 弁特の係数は、いまは**試験用の値(×1.4)**。弁特の価格表の持ち方(係数か、別の価格表か)が決まるまで(作業書 F-11、F-32)。 - 福利厚生割引の判定は**サーバー側で行い、従業員名簿を画面に出さない**。名簿は個人識別情報で、`client_view_cross` を持つ人にしか見せないため。割引の率と、判定に使う名簿の表は、要確認(作業書 F-32)。 - **現行Excelでは実現できなかった**部分(二重価格、福利厚生割引)は、新しく設計する。 ### 2.5 物価スライド係数 物価上昇など環境の変化に合わせ、全体の計算を一括で補正する係数を、`pricing_params`(`price_slide_coefficient`)に持つ。初期値は 1.00。適用の範囲と有効期間は、要確認(作業書 F-33)。 --- ## 3. 報酬の構造 ### 3.1 契約形態と調査ランクの関係 | 属性 | マスタ | 役割 | |---|---|---| | 雇用形態(契約形態) | `contracts`(C01〜C07) | 報酬の計算方式を決める | | 調査ランク(職務ポジション) | `positions`(P0xx) | 報酬比率・指揮系統を決める | - **業務委託(C06)**:本書の報酬エンジンを適用する。成果・都度支給。**SPS と SCSPS で、率は同じ**。個人ごとの率は設けない(職務ポジションの率だけ)。 - **直接雇用(C02〜C05)**:時給・固定給等の給与体系(`salaries`)。報酬エンジンとは切り離して管理する。調査ランクは保持し、指揮系統の判断に使う。歩合の扱いは、決まっていない(`01_08_salary.md`)。 - 従事者は、契約コードと職務ポジションを、会社ごとに、独立した属性として持っている(`employee_companies`)。**新しい属性は必要ない**。 ### 3.2 案件ごとの配分モデル 案件の売上を、役割ごとに配分する。**組織利益は、残りとして計算する**(固定の20%にはしない)。 ``` 組織利益 = 100% −(調査員報酬 + 指導者報酬 + 営業手当 + 事務手当) ※マイナスにはしない ``` | 役割(`case_reward_lines.role`) | 案件での対象 | 率 | |---|---|---| | 調査員(investigator) | 主担当(`case_investigators`)。副担当との配分は、要確認(作業書 F-36) | `position_rates.investigator_rate`(3.3節) | | 指導者(mentor) | 指導指名された人(`case_members`、`guide`。`04_01_08` 6節) | `position_rates.mentor_rate`(3.3節) | | 営業(sales) | 営業担当(`cases.sales_person_id`) | `pricing_params.sales_allowance_rate`(未決。作業書 F-26) | | 事務(clerk) | 対象は、要確認(作業書 F-26) | `pricing_params.clerk_allowance_rate`(未決) | - 同じ人が複数の役割を兼ねると、取り分は足される(例:上級職が営業と指導を兼ねると、両方の取り分を受ける)。 - 研修(Tr)の案件は、「調査員40%+指導者40%=80%」となり、**組織利益が0%になる(教育投資)**。この赤字は、中堅の案件で回収する構造である。 - 営業手当は、営業・采配を行った人に発生する。**業務内訳の「受託(5%)」は、電話番程度の受付で、営業手当ではない**。 ### 3.3 調査ランクごとの報酬比率(調査費Aに対する割合) 率は `position_rates`(職務ポジションごと。期間つき)に持つ。次の値は、初期値。 | ランク | 職務ポジション | 調査員の比率 | 指導者配分率(上位職へ) | 作成レベル | |---|---|---|---|---| | 調査補助職 | (新設。作業書 F-35) | 後述 | — | — | | Tr(トライアル・研修員) | P015 研修員 | **40%**(意図的に高め) | 40% | 練習 | | LC(下級調査職) | P017 下級調査員 | 20% | 40% | D以上 | | BI(初級) | P014 初級調査員 | 30% | 30% | D | | GI(中級) | P013 中級調査員 | 35% | 20% | C | | SI(上級) | P012 上級調査員 | 40% | 10% | C+ | | CI(主任) | P011 調査主任 | 45% | 5% | B以上 | | MG(マネージャー) | P010 調査マネージャー | 60% | — | B+以上 | - **Trの40%は、意図した設定**:トライアル求人の訴求と、研修のため。初級(30%)は補助がなくなる分、下がる。早く中級に上がるための誘導である。 - **指導者配分は、一律の固定ではなく、案件ごとに適用を判断する**(指導指名のある案件に配分する)。既定値はランク別。 - **調査補助職**:調査職の指揮下での同行・補助のみ。報酬は、直接雇用の時給・日当、または個別案件の事前契約。移動時間手当は不要(勤務時間に含む)。交通費などの実費のみ精算。 - 営業手当・事務手当の率は、要確認(作業書 F-26)。 【参考】営業手当と事務手当を、合わせて20%と仮定した場合の組織利益: | ランク | 調査員+指導者 | 組織利益(仮) | |---|---|---| | Tr | 80 | 0% | | LC・BI | 60 | 20% | | GI | 55 | 25% | | SI・CI | 50 | 30% | | MG | 60 | 20% | ※営業手当・事務手当は、関わった役割がある案件でだけ発生する。関わる役割がなければ、組織利益はこれより大きくなる。 ### 3.4 業務内訳(実施しなかった業務の減額) 調査費Aの業務内訳は、次の12項目(合計100%。`work_breakdown_items`)。**調査員の都合で行わなかった業務は、該当する内訳の比率を減額して報酬を算出する**。実施の記録は、案件ごとに `case_work_breakdown` に持つ。 受託5%/着手打合せ5%/事前準備5%/調査(面談)20%/調査(現場確認)5%/中間報告作成10%/中間報告提出・打合せ5%/進捗管理5%/報告書作成20%/品質管理10%/納品準備5%/納品請求5% - 品質管理(10%)と、指導者配分の関係は、要確認(作業書 F-30)。 ### 3.5 調査費B(移動費・日当)の報酬 - 支払単価:**40円/km、2,400円/時**(`pricing_params` の `travel_pay_per_km`/`_per_hour`)。 - 宿泊日当(ランク別。`position_rates.lodging_allowance`):LC 1,000円/Tr・BI 2,000円/GI・SI 3,000円/CI 4,000円/MG 5,000円。 - 請求単価(2.3節)と支払単価の差が、移動費の利益になる。 - 報酬規程(2版)の6節は、「支払単価=80円/km・2,800円/時」と書いているが、**請求と支払の記述が逆**。規程側を直す。現行Excelの見積シートにある「移動時間単価2,400円/時」は支払側(原価)の単価に当たり、請求の時間単価(2,800円/時)は、Excelと食い違う(作業書 F-29)。 ### 3.6 担当が変わったときの報酬 担当を変えたとき(`04_01_02` 4.6節)の前任者への報酬は、変更のときに選んだ「前任者への報酬:あり/なし」(`case_assignment_history.pays_reward`)に従う。 - **なし**:前任者の `case_reward_lines` は作らない(先方クレームでペナルティーありのときなど)。 - **あり**:前任者の分を `case_reward_lines`(`is_former` = 1)に作る。金額の決め方(全額か、進み具合に応じるか)は、要確認(作業書 F-15)。 - **経費・立替**は、報酬が「なし」でも、承認済みのものを精算する(`04_01_09`)。 ### 3.7 報酬の閲覧 - 個人別の報酬・配分を見られるのは、その金額に責任を持つ人(責任者、会計)に限る。権限キーは、いまは未登録(案:`reward_view`、`reward_edit`。作業書 I-10)。 - 給与・報酬のテーブルは、APIだけが読む。画面(HTML)からDBに直接つながない(`00_07_database.md`)。 --- ## 4. 調査ランクと責任(規程より) | ランク | 主な権限(責任)・制約 | |---|---| | 調査補助職 | 調査職の指揮下でのみ稼働。単独調査は指示による実施。報告書作成の責任なし | | Tr | 上級者に同行して作成を練習。出力・重要書類の持ち出しは要承認(第1版の規程。第2版は未記載。要確認) | | LC | 再教育・降格者。指定業務のみ。出力要承認(同上) | | BI | 指示に基づく調査。**受託の拒否権あり**。出力要承認(同上) | | GI | 中程度の難易度を単独調査。納品請求まで実施。新人指導の依頼に対応できる | | SI | 難解な調査以外を単独遂行。新規採用者の指導に対応できる | | CI | 指示なしで単独調査。一般職の指導・調査管理。**見積・請求の検収印は、会社承認が必須** | | MG | 準管理職。下位職の報告書の添削。見積・請求の訂正と一部の捺印。**育成・管理業務の拒否権なし** | - 指揮・指導・承認の責任は、契約形態ではなく、**調査ランクだけ**で決まる。 - 将来の拠点展開で、業務委託の支部長・所長が、直接雇用の部下を指揮する混成の組織を、標準の想定とする。 - 機能の権限は個人に付与する(`06_01_permission_design.md`)。案件をどこまで見られるかは、職務ポジションと案件ごとの権限者で決まる(`04_01_08_case_permission.md`)。ランクは、権限の初期値を決める参考にする。 - 出力の承認の仕組み(Tr・LC・BI)、検収印・捺印の権限(CI・MG)は、要確認(作業書 F-34)。 --- ## 5. テーブルと管理 | テーブル | 内容 | 定義 | 管理(方針の決定) | 主な参照 | |---|---|---|---|---| | `positions`、`position_rates` | 職務ポジションと、業務委託の報酬の率(調査員比率、指導者配分率、宿泊日当、作成レベル。期間つき) | `schema_master.sql` | 全体管理者 | 案件・会計・労務 | | `contracts` | 契約形態(C01〜C07) | `schema_master.sql` | 全体管理者 | 労務・会計 | | `salaries` | 直接雇用の給与(期間つき) | `schema_master.sql` | 全体管理者 | 労務・会計 | | `difficulty_ranks` | 難易度ランク(S/D/H…) | `schema_pricing.sql` | 営業管理担当(案) | 営業・案件 | | `survey_items` | 調査種目 | `schema_pricing.sql` | 営業管理担当(案) | 営業・案件 | | `price_classes` | 価格区分と係数 | `schema_pricing.sql` | 営業管理担当(案) | 営業・案件 | | `price_table` | 種目×ランクの基本料金。期間つき | `schema_pricing.sql` | 営業管理担当(案) | 営業・案件・会計 | | `pricing_params` | 単価、消費税、物価スライド係数、営業手当・事務手当の率。期間つき | `schema_pricing.sql` | 全体管理者 | 営業・案件・会計 | | `work_breakdown_items` | 業務内訳の12項目と比率 | `schema_pricing.sql` | 全体管理者 | 案件・会計・労務 | | `case_pricing` | 案件の価格(確定時点の値を固定) | `schema_cases.sql` | 案件管理担当 | 営業・会計 | | `case_reward_lines` | 案件の報酬の内訳(人ごと・役割ごと。確定時点の率を固定) | `schema_cases.sql` | 案件管理担当 | 会計・労務 | | `case_work_breakdown` | 業務内訳の実施記録 | `schema_cases.sql` | 案件管理担当 | 会計・労務 | - 管理画面は、マスタ管理画面(`03_02_master_management.md`)に追加する(作業書 F-37)。 - 担当者の「管理(方針の決定)」の分担は、案。 --- ## 6. 案件・出力への影響 - **帳票の出力は、案件から出す**。報告書・見積書・経費明細・請求書などを、メニューごとに分けず、案件の画面から、**権限で出せるものだけ**を出す。 - **案件管理と営業管理は、同じ案件データ、同じ出力の仕組み**を使う。見る観点(調査内容中心/売上中心)が違うだけで、出力処理は共通部に1つだけ置く。 **価格の流れ** 1. 新規案件入力(`04_01_04` 4節):着手対応から価格区分が決まり、調査種目とランクを選ぶと、そのときの価格表で価格の目安を表示する。案件には、価格区分、調査種目、ランクを保存する(`cases`)。 2. 価格を確定するとき、価格表の基本料金、価格区分の係数、物価スライド係数、適用した単価を、`case_pricing` に固定して保存する。 3. 見積・請求は、`case_pricing` の固定値から計算する(価格表を、再び引かない)。 **報酬の流れ** 1. 報酬を確定するとき、案件の担当(主担当、指導指名、営業担当)と、その時点の `position_rates`・`pricing_params` の率から、`case_reward_lines` を作る。率と職務ポジションは、固定して保存する。 2. 業務内訳(`case_work_breakdown`)で実施しなかった業務があれば、該当する比率を減額する。 3. 担当を変えた案件は、3.6節のとおり、前任者の分を作る/作らない。 - 「確定」の時点は、案:価格=見積書を確定したとき、報酬=請求書を発行したとき。要確認(作業書 F-28)。 - 案件データに持つ項目:難易度ランク、価格区分、役割の割り当て(営業・調査・指導。`cases`、`case_investigators`、`case_members`)、業務内訳の実施記録(`case_work_breakdown`)、適用した価格・配分率の固定値(`case_pricing`、`case_reward_lines`)。 - 影響する設計書:`04_01_01_case_management.md`、`04_01_02_case_data_structure.md`、`04_01_04_case_input_screens.md`、`04_01_07_case_document_generate.md`、`04_01_08_case_permission.md`、`04_01_09_case_accounting_link.md`、`04_01_10_case_export.md`、`04_01_12_sales_menu.md`(営業管理連携)。 --- ## 7. 現行Excelとの対応 | 設計 | 現行Excel | |---|---| | 種目×難易度ランク | あり(種目名の末尾にS/D) | | 時間単価(追加調査10,000円、報告書作成5,000円) | あり | | 作成難易度指数(1.0〜5.0) | あり | | 移動費の請求・支払の単価 | 請求側80円/km、支払側の欄(2,400円/時・40円/km)あり。請求の時間単価2,800円/時は、Excelと食い違い(作業書 F-29) | | 報酬比率 | 固定0.55(`請求控・報酬請求書`のI83)。**ランク別に置き換える** | | 弁特の割増、福利厚生割引、調査難易度係数、指導者配分、物価スライド | **なし。新設** | --- ## 8. 未確定の項目 詳細と状況は、作業書で管理する。 | 作業書 | 内容 | |---|---| | F-26 | 営業手当・事務手当の率(案:10%・10%)と、事務手当の対象 | | F-27 | 調査責任者・特別調査員(経営理念にだけある職務)の廃止。MG(60%)が最上位でよいか。経営理念4節の更新 | | F-28 | 価格・報酬を「確定」する時点(案:価格=見積確定、報酬=請求書発行) | | F-29 | 請求の時間単価(Excelの2,400円/時と、確認済みの2,800円/時)の整理。規程6節の修正 | | F-30 | 品質管理(業務内訳の10%)と、指導者配分の関係 | | F-31 | Hランクの価格と、担当の資格(権限の定義) | | F-11、F-32 | 弁特の価格表と、割増の持ち方。福利厚生割引の率と、判定に使う従業員名簿の表 | | F-33 | 価格表の適用開始日、改定履歴の持ち方。物価スライド係数の適用範囲 | | F-34 | 出力の承認(Tr・LC・BI)、検収印・捺印の権限(CI・MG) | | F-35 | 調査補助職の職務ポジション(新設) | | F-36 | 副担当、指導者が複数のときの配分 | | F-37 | 価格・報酬のマスタの管理画面と、管理の分担 | | F-15 | 前任者への報酬が「あり」のときの金額 | | I-10 | 報酬・給与の閲覧・編集の権限キー | --- ## 9. 変更履歴 | 日付 | 版 | 担当 | 内容 | 理由・影響範囲 | |------|----|------|------|--------------| | 2026-10-18 | 0.1 | 全体管理者(12代目) | 初版(草案)作成 | 価格・報酬の設計を、現行Excelの実測と、報酬規程(2版)、真柴さんのたたき台からまとめた。影響範囲:職務マスタ、案件データ、帳票出力、権限、経営理念4節(更新が必要。8節#2) | | 2026-10-31 | 1.0 | 全体管理者(14代目) | DB前提に書き直し(草案を確定版に)。保存先をテーブルに(5節):価格・単価のマスタ(`schema_pricing.sql`)、案件ごとの固定値(`case_pricing`、`case_reward_lines`、`case_work_breakdown`)。`positions.json` の参照を `position_rates` に。価格区分を着手対応から決める(2.4節)。報酬の対象を案件の役割に結びつけた(3.2節)。担当が変わったときの報酬(3.6節)、報酬の閲覧(3.7節)を追加。「権限」を「責任」の考え方に統一。要決定の一覧を、作業書への参照(8節)に | 仕様書をDB前提に統一(作業書 J-02)。真柴さんの方針(業務委託の報酬は職務ポジションで決まる、SPSとSCSPSで共通、個人ごとの率は設けない)。影響範囲:`schema_pricing.sql`、`schema_cases.sql`、案件・会計・労務の各仕様書 |